始まりのラピスラズリ



謝る先輩に、私は自己嫌悪の気持ちでいっぱいになる。


先輩、避けてしまってごめんなさい…。
謝らせてしまって、ごめんなさい……。


その時、私のクラスから私を呼ぶ声が聞こえてきた。


視線を流せば、そこには舞子の姿があった。


「愛生ー、そろそろ戻って来れる?」


「あ、うん!今、行く!」