「食べ物が大好きな椎名なら、自分のクラスのメニューを絶対に勧めてくると思ってたから」 ゙ドキン゙ 不意をつかれたように、私の胸が音を立てる。 私はそれを隠すように笑って見せた。 「私のクラスの食べ物が美味しいのはもう分かってるからいいんです! それより雅美のクラスの食べ物が美味しいのか私は知りたいんですよ」 パチンと軽くウインクして言えば、先輩は難しい顔で私を見てくる。