「はぁ…、わかったよ。 ……岬本、荷物貸して」 「あ、はい!お願いしますっ!」 「お前らも、気をつけて帰れよ」 先輩は荷物を持つと、雅美と一緒にすぐに人混みに紛れて見えなくなった。 「…舞子、話合わせてくれてありがとう」 私がそう言うと、舞子は静かに微笑む。 「ちゃんと、話してくれる?」 その言葉に、私は1つ頷いた───。