「え…?」 「あたし、こっちなんですけど、この荷物を1人で持って帰るのは大変なので!」 雅美が持っているのは、さっきまでみんなで分けて持っていた大量の荷物。 私と雅美は途中まで同じ方向なんだから、わざわざハル先輩に頼まなくても……。 そこまで考えて、私は雅美がハル先輩のことを好きだったことを思い出す。 そっか、ハル先輩と一緒に帰りたいんだ…。