「ちょっ、そんなこといいから!」 慌てて静止をかけるけど、雅美は嬉しそうに答え始める。 「アオちゃんは凄く優しい子です! 正義感もあって、いつもあたしを笑顔にしてくれる、ヒーローなんです!」 「雅美……」 ヒーローって……。 幼少期の私よ…、雅美に何をしたんだ…。 私が恥ずかしさで顔を赤くすると、勇人先輩と舞子がさらに興味津々といった様子でこっちを見てきた。