「…橘悠久、2年。よろしく」


ハル先輩が無表情でそう言うと、雅美はペコリと一礼した。


「岬本雅美です。アオちゃんとは小学校から一緒でした。よろしくお願いします!」


あれ…、雅美が笑顔…?
もしかして、男子嫌いが治ったのかな?
なら、良かった!


私はさっきまでの心配をなくして、雅美を隣に座らせる。


「小学校からの友達かー。
愛生ちゃんの小さい頃ってどんなだったの?」


「あ、それ、私も聞きたかった!」


勇人先輩が質問すると、舞子もそれに乗ってきた。