「さっき多数決でうちのクラスは和装カフェをすることになったのよ。
檜山(ひやま)さんの家が和服のお店をやってるから、特別価格で和服を安くレンタルさせてくれるんだって」


「なるほど、和服で接客するから和装カフェなんだね」


「そう。でも、1年は部活のOBの人達が沢山来るから、そっちの対応に追われるらしいの。
だから、1番忙しいホール担当をする人が中々
決まらなくてね。
さっき愛生が名前を呼ばれたのはホールをやってくれないかって聞いてたのよ」


「あぁ、それで…、納得!
説明ありがと、舞子」


「どういたしまして。ちなみに、私もホール担当だから、一緒に頑張ろ」


「うん!」


私は初めての文化祭に心を踊らせながら頷いた。