その時、アオを呼ぶ声がして視線を向ければ、そこにはマコがいた。 『アオ、先に行くなって言っただろ?』 『マコくん!あのね、いま、この子とお話してたの!』 『ん?』 ボールを片手に持つマコと目が合えば、マコはじーっと俺を見てくる。 『…あぁ、お前、5組に転入して来たやつだろ。 俺は3組の古谷誠。マコでいいぞ』 笑顔でそう言ったマコを見てからアオに視線を向けると、マコはあぁ、といった顔でアオを見る。