でもその本の内容は子供には難しいもので。 学校のクラスメートにも理解されなかったその内容を年下のアオが理解するのは到底無理なことだった。 それでも、アオは他のやつとは違っていて 『難しい本を読めるんだ!すごいねぇ』 なんて、俺のことを褒めてきた。 それが俺には嬉しくて、アオともっと仲良くなりたいと思ったのを覚えている。