『いつもヘラヘラした笑顔で、悩みなんかないお前にっ、 俺の何が分かるって言うんだ……!?』 俺はあの時、何を言った…? 悩みなんかない? 違う。椎名は誰よりも重くて辛い過去を持っていた。 いつもヘラヘラした笑顔で? 違う。そうしていないと、その過去に自分が押し潰されてしまうからだ。 笑っていなければ耐えられないほどに、椎名の心には兄とバスケの思いが詰まっていた!