「はっ……、く……」 それに続いて苦しくなる呼吸。 私は耐えられずに膝をついた。 「ふ…、うっ……」 「…椎名っ……!?」 え……? 急に聞こえた声と共に、霞んでいく視界の中に走ってくる誰かの姿が見える。 「ハル、せん、ぱ……?」 「椎名っ…────!?」 私は聞き慣れたその声に、意識を手放した───。