──────── 「あ、時間やばいな…」 自分の腕時計を見れば、授業の開始時間まで残り1分を切っていた。 どうしよう…、走らないと間に合わないかな。でも…、うーん……。 私は歩きながら少し考える。 小走り程度なら、大丈夫だよね……? 私は歩いていたスピードを少し速め、息が上がらない程度に走って行く。 よし、これなら……。 「……っ!」 その時、急激な胸の痛みが私を襲って来た。