「最近、愛生と悠久先輩の間の空気が変わったなー、と思ってたらそういうことだったのね」


「うん…」


「この間だって、食堂で悠久先輩と会った時、
愛生なんか急に顔赤くしちゃって。
悠久先輩も前より全然優しくなってるし。
っていうか、悠久先輩が何度も笑顔を見せてて驚いたわよ」


「それは、私も驚いてる…」


先輩はあの夏祭りの日からよく笑顔を見せるようになっていた。