──────── 「…おい、いい加減落ち着けよ」 俺はスイカを食べながら、隣で顔を青白くしている勇人を見る。 「やばい、あれ絶対、後で怒られる…」 「いや、勇人が悪いんだから怒られても仕方ないだろ」 「お前には友達を心配する心がないのか!?」 詰め寄って来る勇人を見て、そう言えば中学の時から勇人は母親が怒ると怯えてたな、と思い出す。 「いいから、少し落ち着けって」 「そ、そうだな……」 そう言うと、勇人は大きく深呼吸をした。