え?
「さすがにそんな先の予定は入ってないでしょ?」
「ぇっと…その……」
まさかそんな事を言われるだなんて思ってもいなかったから返す言葉が出てこない。
しょうがない……
小さくため息をついて相変わらず笑顔を崩すことなく口を開く。
「すみません、私同じ学校の人からのお誘いは受けないって決めてるので」
誰でも良いってわけじゃない。
私だってちゃんと人くらい選ぶ。
学校の人からのお誘いを受けない事、
言ったところで誰も信じないと思うから
わざわざ言う事もなかった。
「……」
それでも何も言わない神咲くんに私は少しだけ不安を募らせた。
「えっと……神咲、くん?」
「やっぱデタラメなんじゃん」
「へ?」
「さっきの女の子達がこの間話してた。
白石さんが彼氏に色目使って取ったって」
