次の日目が覚めると隣で寝ていたはずのあおはいなかった




「…あお?」


ベットから起き上がりリビングの方へ足を運ぶ。
テーブルの上には置き手紙。



"ごめん用事思い出したから先行く"


男の子なのに、凄く綺麗な字
私なんかよりも綺麗だよ……



「……あおのうそつき」


1人になったリビングでボソッ呟いた。



「…傍にいるって言ったじゃん」




眠る恐怖。
安心して眠る事が出来ても朝隣にいなかったら意味がない。
さっきまでの不安がまた蘇ってくる。



いつもなら朝すぐ切り替える事が出来るけど、なんだか今日は………



気持ちの乗らないままあおの家を後にし学校へ向かった。


昨日来た道と同じ道を通る。
昨日はあおと一緒だったこの道。

1人で通るだけなのに昨日とは違った道に見える。