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「ねぇあお…もっと近くにきてよ…」
「…もう十分近いでしょ」
「全然足りない」
その日私達は初めて夜を過ごした。
あおは一緒の布団で寝てくれるけど私もあおの間には人1人分スペースがあって、
あおはそこを埋めてくれない。
「…いつもそんな事言ってたの?」
「こんなにも離れてたら普通言うでしょ?
そんな事よりもっと近くきてよ」
私に背を向けてるからどんな表情をしてるか分からないが、
あおは渋々私の近くへ来てくれた。
その距離5cm
満足した私はその安心感からすぐに眠ってしまった。
こんなにも安心して眠りについたのは久しぶりだった。
