"日和〜"


ニヤニヤした顔で私を呼ぶお父さんの顔が脳裏によぎる。



「ーーっっ…」




「ひよ」


え?


「白石さんの事もひよって呼ぶ。特別って感じで良くない?」



神咲くんは気づいたのかな……

私が日和って呼ばれる事が嫌な事に。


もし気づいていたのなら、
どこまで優しい人なんだろう




「…あお」

「ーーーっ!!」

「神咲蒼斗で、あお。
神咲くんが私をひよって呼ぶなら私は神咲くんの事もあおって呼ぶ」



神咲くんは少し驚いた顔をしたがすぐにニコっと微笑んでくれた。











5つの約束事



私達は顔見知りから、
契約パートナーへとなった。





この日を境に私も神咲くんも、
色々な歯車が動き出してしまった事を

全く想像もしてなかった。