これ本当にお父さん?
なんかいつもと様子が…


「…お父さん?」

「…日和〜」


暗闇の中最後に見えたのはニヤって笑ったお父さんの顔だった。


そこにはいつもの優しい顔のお父さんじゃなくて、初めて見る、私の知らないお父さんだった。







私はその日


実の父親に犯された











その日からお母さんが留守の日は必ずお父さんは私の部屋へ来た。


逃げようとすると頬を叩かれた。



恐怖で、拒む事すら出来なかった。





そして、その事実がお母さんに知られたのは
私が中学1年の夏。


いつもの様にお父さんに乱暴にされている最中予定より早く出かけ先から帰って来たお母さんに見られてしまった。




助けてほしい





その一心でお母さんの名前を必死に叫んだ。


ずっと言えなかった。

お母さんにも、誰にも……

やっと、解放されるんだって思った。