ここのところ一緒にいるのが減ったのも原因なんだろう。



そして、その日の夜中



部屋で寝ていた私はミシミシと歩く音で目を覚ました。



「…ん、お母さん…?」


部屋に誰かいるけど暗いのと寝ぼけてるせいでそれが誰なのか分からなかった。



お母さんが早く帰ってきて私が寝たのを確認しにきたのかなって、
寝ぼけた頭でそんな事を考えていた。



「…日和がいけないんだた…」


それは、お母さんの声とか違った低くて、私の大好きな人の声だった。



「お父さん!?」

「…お父さんは日和だけなのに日和は……日和は………日和は…」


いつもと雰囲気の違うお父さんに少し恐怖を感じた。


「ちょっと…なんで部屋にいるの!?一緒に寝ないって言ったじゃん!」

「…日和……日和はお父さんと結婚するんだもんな…」