この時私は何を思って涙を流したのだろう。 ずっと感情を入れないように過ごしてきた。 涙を流したのは中学1年の時以来、 5年ぶりだった。 視聴覚室の扉の向こうで神咲くんが聞いていただなんて、 私は知るよしもなかった。