中々返事をしない私に痺れを切らしたの? ギュッと目を瞑ると、そっと右目をぬぐってくれる感触。 「なんで、泣いてるの?やだった?」 え?私、泣いてる? ふと頬を触ると涙の跡。 私は初めて泣いてるんだということに気づく。 「ごめん、花音ちゃんの気持ちも考えないで…小夜ちゃんのところに戻ろっか。」