「幸人さんが、私を?」




「そう。俺が、花音ちゃんを。」




幸人さんは、私の目をしっかり見てくれる。




その間にも花火はドンドン上がる。



けど、そこには私と幸人さん2人しかいないような静かな空間に押し込められたよう。





幸人さんの手が伸びてくる。