出逢ったのは お姉ちゃんが中学校に入学した、あの日 「へぇ、妹? 可愛いじゃん」 陸上少年クラブの、お姉ちゃんの同級生 走ることを敬遠していた私が そう知ってそこへ向かってしまったことすら もう間違いだったのかもしれない 「お、妹だ。入ったの?」 「え、あ… 見学に…」 「入れよ 絶対好きになる」 『絶対好きになる』 嘘じゃなかった 陸上が、大好きになった でも、それ以上に 「速いでしょ? あいつ」 速かった 綺麗だった でも、ただ単純に ――――好きだと思った