「お邪魔しまーす!!」


あらあら。元気のいいこと。



「そのまま風呂に行ってくださいねー。」

とりあえず、風呂に入ってもらわないと。ビッショビショのままおられても困る。

「…じゃあ、バスタオルはここにおいておきますね。」

「ん、ありがとー」





ジャー…



私が脱衣所から出るとすぐに水の音がした。



本当にこれでよかったのかな。なんかよくわかんない奴拾っちゃったよ。



はぁ。





そういえば、あいつずっとあそこにいたのかな?ご飯食べたのかな?お腹すいてないのかな?
何か作ってあげるべき?

いやいや、でもいらないって言われたときだよねー。どうしよう。



あがってきてから聞くか。






「ありがとうございましたー!」

あ、きた。

「あの、今日はもうご飯食べられました…って、きゃああああああ!!!!」


「ん?どした?」

「服!服着てよ!何で着てないのよ!!」

あがってきた彼は下半身にはバスタオルを巻き、上半身は裸のままであった。

「いやいや。服着ろと言われても今服持ってないし。さっきまで着てたやつびしょびしょやったから洗ってくれてるんやろ?」

あ、そうだった。。


「って、ことはバスタオル外したら…」



まさか…?


 
「お?見たい?見たい?見せてやろうか?」

「あ、いや、いいです!結構です!間に合ってます!!」

もうこいつ嫌やー












でもなんか、よく見るとこいつかなりイケメンだ。
それに、さっきは雨の音でいまいち聞こえなかったけど声もかっこいいわ。

程よく筋肉もついてて腹筋はきれいに割れてて、180cmくらいの長身。


この人私の

どタイプなんですけど!?!?!?




「おーい。どうした??」


「は、はい!?」



「だから、どうしたって言ってんの。ぼーっとして。大丈夫か?」


ぼーってしてたわけじゃないんだ。ちょーっと考え事をしてただけなんだ。気にしないでくれ。


「あ、いえ!全然大丈夫です!はい!もう!大丈夫です!!」

「そうか?それならいいんやけど。」

ふぅ。


「あ、そうそう!ご飯!ご飯食べました?」


そうだ。私はずっとこれば聞きたかったのだ。

「いや、食ってない。」



やっぱり。



「じゃあ、何か作りましょうか?リクエストがあれば何か言ってください。」


「え、まじ!?いいの!?   じゃあ…俺オムライス食べたい!!」


オムライスかー久しく作ってないや。作れるかな…

「いいですよ。じゃあ、テレビでも見て待っててくださいね。」


「はーい!」






さて。オムライスかー。

どうやって作るんだったっけなー。

あ、お母さんの料理ノートに書いてあるかな?



えーっと…オムライスの作り方…オムライスー…




「…あった!」