ナガツカは花をお墓の両側に差したあと手を合わせる。

花のおかげでだいぶ見栄えも良くなった。
綺麗な花だな。







長い時間手を合わせていたナガツカが立ち上がった。


「それにしても今日は暑いねー。」


「まぁ雨が降るよりマシじゃん。
明日も晴れそうで良かったな。」


「そうだね。雨降ったらショウ君のせいにしようとしてたのに。」


「雨男だからな俺は。」




お供えしていたミルクティーを取りナガツカに渡した。



「明日楽しみにしてるよ。」


「ありがとう。
私のドレス姿に見とれちゃだめだよ。」


「おお。馬子にも衣装って言ってやるよ。」


「何それ!」





しばらく談笑した後、墓地を出た。




「じゃあまた明日。」


「うん。またね。」