オオシマ夫婦の葬儀から数日が経とうとしていた。 カザマは未だサカグチと夫婦を結びつける証拠を見つけられていなかった。 サカグチの精神鑑定の日取りが決まり、捜査は間もなく終わりを迎えようとしている。 「何か・・何か見落としていることがあるはずだ・・。」 カザマはそう独り言を呟くとニシベの元に向かった。 「ニシベ、オオシマ夫婦の家に行くぞ。 車頼めるか?」 「はい、今すぐ。」