そして、いよいよ入学式が始まったら。意外と緊張はせず、逆に眠くなってしまい、寝そうになった。初日から最悪だ…

眠たさをこらえて、なんとか、入学式が終わった。
次が最後。入学生退場だった。
ここはちゃんとし、堂々と退場した。


休み時間になり、さっき美捺と話してた話題をふった。
「美捺~!一緒に入ろうかぁ。」
「うん!楽しみ。」
話していると、ある人がこっちに向かってきた。
それは…………
「舞~!美捺~!」
咲希奈だった。
私は予想していた。咲希奈が絶対こっちにくることを…
はぁ…気まずいなぁ…
「美捺!トイレ行こう?」
これでいいのかな…でも、美捺を裏切れない…弱いな私。
「いいよ~!」
そうして、私たちはトイレへ向かった。もちろん…咲希奈は誘ってない。返事もしていない。
でも、咲希奈は気づいたようだ…
避けられているってことを…
「ごめんね…?」
いきなり、美捺が謝ってきた。私は何かすぐ気づいたが、気づいてないフリをした。
「なにがさ~?」
といい、美捺の顔を覗き込んだ。
「いや…避けて…」
美捺の言葉を遮り、話し始めた。
「ばーか。美捺ほんとばか。私は、ずっと美捺の見方。だから、謝らないの!わかった?」
優しく微笑みながら、そう言った。
「うん!ありがと~」私たちは、笑った。