「あ~あ。今回の男も所詮顔だけだったな~」
教室に戻るなり、さっき別れた男の愚痴を親友の真理子に聞いてもらっていた。
「美礼ったら、『今回はあたり!』って言ってたのに、何が不満だったのよ。村上君、けっこう女子に人気なのよ!」
村上君とはさっき別れた男の名前である。
「だって、あいつ!この前のデートの時に地面に唾吐いたんだよ!」
「それだけ?!」
「それだけ?!って、これはとっても大事なことなんだよ!道路はみんなの者よ!それなのに唾を吐くなんて窃盗と一緒よ!」
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