パチンと下着のホックを外して、豊満な胸を支えるモノは、もう何もなくなった。
俺の理性ももう消えた。
プツリと着信の音が途絶える。
でももう、俺の感情が止まらない。
「やっ、…おにいちゃ…っ…あっ……」
「なんだよ」
目に涙を浮かべて、俺を見上げる、ほてった顔。
ベッドの上で、抵抗できないように組み敷かれて。
大事にしてきた身体は、今、兄貴に暴かれた。
可哀想な妹。
……ホント、おまえ可哀想だ。
残念だったな、こんな兄貴がいて。
残念だったね、そんな兄貴におまえは惚れられたんだ。
諦めろよ。
――諦めて、俺を好きになれ。
「おにっぃ……やぁっ」
唇を少しずつ下に下ろしていく。
胸までたどり着くその過程でウザイほど、赤い印を付けた。
何もしなければ、絶対見られない場所に。
逆に、誰かに何かをされなければ残らない場所を中心にくまなく、跡を残す。
もう二度と、おまえが相良の下へ行けないように。
