「智也-、聞いたぜ。
リサさんとのエロ関係切ったんだってな」

「うーわ、情報はえぇ」


数日後の朝。

クラスメイトの翼がニヤニヤしながら声をかけてきた。


「ナニナニ、言われちゃったの?
彼女にしてって」

「いや?
跡付けられたから」

「うわ、ドライ。
ドライすぎる」


いやだわ、この子とか言いながら翼は口元に片手を持って行ってカマ口調。

その隣にいた一応ソイツの彼女のアサミが渋い顔をした。


「でもー、リサ泣いてたよー?
いーの?リサのナイスバディ自慢なんだからね」

「それとこれとは別だろ。
俺は彼女はいらないし、誰のモノにもならない」

「えー、智也も好きな人作ったら世界変わるのにー」


アサミがキャハハと笑う。


知らないとは幸せだ。

もう俺の世界なんて変わり果ててんだよ。



「やー、でもリサを切ったのはビビったわー。
リサ、あの身体でなかなか男を選ぶからさー。
いーよな、あの胸」

「バカだろ、オマエ」