金庫のある部屋の前に来たヒロ達……一斉射撃までのカウントダウンが始まっていた。

「さてと……開け方の説明するぞ。パスワードを入力したら1秒ロックが外れる。その後、パスワードはリセットされまた別なパスワードに変わる。俺がパスワードの数字を読み上げる。聞き終えたら全員で全力で扉を引け」

「分かった。さっさと入れ」

「じゃあ始めるぞ」
入口に近いパソコンに座るヒロと、部屋の奥、反対側にある金庫につく強盗。
ヒロは背中を向けるという絶望的な状況になっている。

「4687……」
ガチャ……ガチャ……
「遅い。次……2085」
ガチャ……ガチャ……

「え……おい…………」
「開ける気あるのか?次」

ヒロはそっとパソコンから立ち上がり……
「1234…………」
「引け~!!!!」
ガチャ……

扉が締まり部屋の外に出たヒロ。
「簡単だったな」
「おいコラ!!開かねぇぞ」
バンッ!!

一発の銃弾は部屋に傷をつけられなかった。
「じゃあな!!」

ヒロは走って来た道を走り去って行った。
「こんな簡単にいくとはな」