遠回りの恋

「かかれ~!!」
『うおぉぉ~!!』

「倫子!みんなを連れて店の奥から逃げろ 」
「ヒロ……その怪我で無茶だよ…………」
「死なねぇよ♪外で待っててくれ‼必ず会いに行く」

「うん!みんな急いで!!」

大勢の人質が逃げる中、強盗はすぐそこまで近づいていた。
「誰が逃げて良いって言ったぁ!!」

バキッ!!
「誰が追いかけて良いって言った?」
倒れた男が持っていた刀を奪ったヒロは、バサバサと敵をなぎ倒していく。

「ったく、ズカズカと入り込んで来やがって…………よく覚えておけ!!この店には鬼がいるってな」
「ヒロ、今日はぶちギレてるな♪撃たれてる奴の動きじゃねぇよ」

……………………
………………
……
「こちら現場です。たった今、こちらのスーパーで最も恐ろしい強盗事件が発生しています。駆けつけた警察官は無残にも我々の目の前で殺害されてしまいました。あれ見てください!中から続々と人が…………人質が解放されたみたいです。一体誰が解放したのでしょうか」

外に出て小さく体を震わせる人々が多い中、倫子は立ち尽くしたまま未だ中から銃声や店が壊れる音を聞いていた。

「ヒロ……」