澄み渡る快晴。
サンサンと輝く太陽がアスファルトを照らしている。

ポカポカと暖かくて眠たくなる。
今、この一瞬だけは嫌なことを忘れられそうだ。



いつまで、そうしていただろうか。
学校は終わったみたいだ。
グラウンドで野球部が練習をしている。

そういえば、だが。
何回か人が来たのは覚えている。
見つからなければこっちのもの。

ポカポカ陽気は僕が貰うのだ。


「掃除……やらなくていいや」


そのまま僕は誰にも見たからないように、学校を抜け出した。