「あー、口の中も、きれいにしないとなぁ」


そう言うと雑巾を口に突っ込んできた。


「うぇ、うぇえ!」


雑巾の独特な匂いがツンと鼻をつく。


それでも彼を止められなくて。
その拷問とでも言えそうな行為は続いた。


終わる気がしない行為に吐き気が襲ってくる。


僕はいつの間にか解放されていた腕で彼を思い切り殴った。



体勢を崩したのを見て、僕は足から抜け出した。そして足で蹴り飛ばす。落ちてた雑巾を彼の顔に投げつけその場を走り去った。



「クソガァあぁぁあぁああ!!!」

渡辺悠人くんの叫び声が聞こえた。