仕事を久々にした

大層疲れる。生きてくためにはしょうがない。ただただ疲労し、磨り減る。良いこともある。いやいややっててもちゃんとやれば喜ばれる。悪くはない。たまには有り難がられたい。俺だって、時折誉められたい。世の中には自己充実で仕事してるやつもいる。俺は生活のために仕事してる。俺は余裕がないから大きなことはできないだろう。自己充実の連中は、趣味でやってるらしいから、大きなことする余裕があるだろう。頼むから構造をひっくり返してくれ。俺は待ってる。泥水は俺が啜ってやろう。俺だって少しは世の中の為になりたい。少しで充分だ。
今年にはいって見た夢が全部悪夢だ。殺されたり殺したり。追われたり、逃げ出したり。満足に眠れもしない。どうしてこうなったのかって考えても意味ない。目の前のことを必死にやる。他に選択肢はねぇ。バカな男は、他に選択肢をもたねぇ。やれなくなったらそこで終わりだ。それが人生。酔っぱらうとこういう痛々しい自分がたりが、婉曲的な自己肯定が、言い訳が、自己弁護が、あふれでてくる。俺にはあまり何もない。俺に騙される純粋な部下と、俺にたぶらかされる間抜けな上司と、外れものの僅かな友人しかない。まあしょうがない。何しろ俺は酔っぱらってるし、人生はうまくいってないのだから。だが、他に道はない。羊男の言うように、俺はステップを踏み続け躍り続ける他ない。たちどまったら、そこで終わりだ。

俺は近所のインド料理屋で、酒を喰らって酔っている。今んとこそれだけだ。

酔っぱらったままSNSに愚もつかない呟きを書きなぐったのが、アルコールの抜けた翌日の朝に急に恥ずかしくなって、僕は投稿の閲覧を制限した。昨日食べたスパイスの効いたカレーのせいか、飲み過ぎたせいか、もしくは両方が原因かはわからないが、朝から腹の調子が悪い。トイレでぐずぐずしていて、会社に行く為のバス乗り遅れ、タクシーを止める破目になった。次のバスに乗ると、遅刻してしまう。住んでいるマンションから職場の薬局にタクシーで向かうと、運転手が、今日は雪が降るようですと教えてくれた。雪が降ると店は空くことが多い。年明け初日の勤務が想像以上に大変だったこともあり、今日の仕事が少し楽になるといいと思ったが、現実はそんなに甘くなかった。患者は店から溢れるほど詰めかけ、待ち時間は一時間を越え、薬を交付するたびに怒鳴られる。少しくらい雪が降ったところでほとんど影響はなかった。それどころか急に体調を崩した患者が上乗せされ、昨日以上に薬局は回らない。
去年の4月からこの店舗に異動してきて、分不相応の責任者という立場を任された。