そんなのいらない。【完】

飲み直し始めてどれ位経ったか。


日本酒をひたすら煽る私達。


-バサッ-

-ドンッ-

-ガチャッ-


『ぉ?起きたかぁー?』


寝室から慌てて出て来たヒロトに声を掛けた公平。


『おっ、俺、中入ったの?!えっ?!あれ?!』


あたふたするヒロト。


"変わらない(笑)"


「とりあえず、コッチ来て座れば?紅茶でも入れるから。」


『ぁ…あぁ…。』


私の顔色を伺いながらリビングに入って来たヒロト。


『部屋、大分変えたんだな。』


「模様替え位するょ。」


マグカップを持ってヒロトに差し出した。


-ズズッ-

『ぅめぇ!やっぱ理恵が入れた紅茶が一番ぅまぃ!』