今日は鈴は誕生日。

勇気を振り絞って病院へ行った。

すると、一昨日と全く違う鈴の姿があった。
髪の毛が全て抜けていて、
人工呼吸器をつけていた。

「り、んくん…こないで…」

鈴が俺に訴える。
それでも俺は鈴に触れたい。
鈴と話したい、出かけたい。

嫌われてもいい。
だからお願い鈴と…

「貴方が凛くんね。ちょっといいかしら」

鈴のお母さんらしき人に話しかけられた。

「いつも、鈴を楽しませてくれてありがとうね。鈴からいつも話を聞いているわ」




「あの子ね、余命が、今日までなの」