《最後の力を振り絞って書いた字なんです
読んでやってください。凛くん、ありがとうね。もう娘から、解放されてください。》

鈴のお母さんからのメモが同封されていた。


忘れろ?
幸せになれ?


ふざけるな。


俺はずっと鈴一筋でこの、10年間
生きてきた。

それなのに、


「なんだよ、幸せになれって…
鈴…会いたいよ…」