「樹。おーい樹ってば起きてよ。」


「うぅーん...ん?雅起きたのか。俺の水筒貸すから水飲んどけ。」


「あ、ありがとう。ねぇ、私なんで保健室で寝てたの?」


「お前覚えてねーの?体育の途中で雅がぶっ倒れてさ、それでずっと付き添ってたんだよ。」


そうだ、私体育でいきなり体動かなくなって。意識まで失ってたのか。


「ごめんね、こんな時間まで付き添わせちゃって。」


「別にいいよ。放っておいて死なれる方がずっと怖い。」


「体育で倒れたくらいで死んだりしないよー。」


「そうかもしんないけどさ、お前が倒れたとき俺がどんだけ心配したと思ってんだよ。」


「へ、へぇ〜。そんなに心配してくれてたんだ。」


樹のくせに何カッコつけたこと言ってんだか。なんか恥ずかしいよ...。