夕方のオレンジ色が教室を染める。



蒼くんの髪も少し赤い。


『蒼くん。大学さ…どこいくの。』


『んー…。』




蒼くんは問題を解きながら、少し考えてる。


黒髪が赤く光って、

蒼くんがこっちを見て、




『〇〇大学。』




『え…?』






〇〇大学?


え?

ここから、7時間くらい新幹線でかかるところじゃない?





え?



『うそ…。』


『ほんと。会えなくなるね。』




会えなくなる。



そんなの考えてなかった。