「春の麗らかな風が桜の花びらを舞う中、俺は、この名門、輝美学園に入学するーーー」





20##年 4月#日


体育館の窓からよく晴れた空っが見えた
私はそれだけでも気分が晴れ晴れとして、
そんな自分に苦笑しながら、答辞を聞いていた。


「続いて、新一年生出席確認をする」
気難しくそうな教頭先生が司会をしている。

……でた。
  私が一番嫌いな奴ーーー

「1ーA、朝霧菫ーーー」



「西条暁」

「はい!」



そしてついに私の番。