そんな私の願いも悲しく、目の前には袴のおじさん。 腰を少し落として私と視線を合わせたおじさんはしゃべり始めた。 「初めまして…かな。 瀬橋組元組長の瀬橋辰治っていうものだ。」 丁寧に自己紹介をしてくれたおじさんは私を見て少し目を細めた。 「あ、私は…」 そう言いかけた時に 「夏帆、だろ?正樹から話は聞いてる。」 言葉を遮られた。