「夏帆ちゃん」 実の兄の死をまじかにしても泣かない私を見て、何を思ったんだろう。 「出てって」 気味が悪い子って思ったのかな。 お兄ちゃんを見つめたまま動かない私に静香さんは声を上げた。 「出てってよ!!!」