白いベットに安らかに眠るお兄ちゃんはどこか優しそうに笑っているように見えて、まだ生きてるんじゃないかって。 『またサボっただろ!』 『おかえり夏帆』 『ケーキ買ってきたぞ!』 頭の中で響くお兄ちゃんの声。 『夏帆』 ほら、昨日まで会話してたもん。 『夏帆』 ねぇ、お兄ちゃん。