「いつになったら起きる?」 「いつになったら遊んでくれる?」 「起きてよーパパー」 まだ何も理解出来ない年の鈴音にはこの現実は信じがたいものなんだろう。 「まさきぃぃ!」 再び泣き出してしまった静香さんを目の前にして、泣けない私は白状なのでしょうか。 現実に目を向けれていないだけなのでしょうか。 心から悲しいと思えないんです。 なぜか涙が枯れているように出てくれない。