大嫌いなあなた


「俺、2ヶ月くらい前に兄貴に聞いたんだ。
夏帆が妊娠してること」

「………」

「最初は驚いたけど、やっぱり夏帆に会いたい気持ちが強くて来ちゃった」

「…ありがとう」

だけど、龍太さん言っちゃったんだね。

あんなに約束したのに…

言わないって。

「俺さ…」

安浦は私の手を取り、握りしめた。

「夏帆が居なくなって初めて気づいた。夏帆のこと好きだって」

「………」

「今更だってわかってる。だけど…!」

「ごめん」

安浦の言葉を遮って私は安浦の手をそっと離した。

「私今ね、龍太さんと付き合ってるの」

「知ってる」