大嫌いなあなた


「違った?」

ニコリとイタズラっぽく笑う先輩は気のせいか私を見る目が冷たいような気がした。

「………」

これは本当の事を言うべきなのか。

それとも言わずに黙っておくべきか。

何とも言わずに三人からの視線を無視し続けていると静かな車内に流れたBGM。

車の背もたれに体を預けてBGMを聞いていた。

《愛してると何度伝えてもやるせなく微笑むのは何故?》

決して結ばれることのない悲しい歌を今大人気の男性グループが歌っている有名な曲だった。

まるで私のことのように、その歌に聞き入ってしまった。

愛してほしくて、結ばれたくて、愛おしくて切なくて、やっぱり私じゃダメなんだって。

だから私は過ちを犯したのかな。

結果、妊娠して終わりって。

…バカみたい。