「ごめんだけど貰えない、むしろいらない」

「はぁ!?なんでだよ!!宝物だぞ!?」

宝物だからってなんだよ、いらねえよ。

「大ちゃん、それはあとでね。話すから落ち着いてそこ座りなさい」

小学生の子供をあやすような喋り方に変わった安浦はきっと先生似合うよ。

…問題児のね。

「待ってたぜ」

そう言って正座をして私たちの前に座り込んだ大吾の真似をして花ちゃんまでもが正座をして私を見つめる。

「まずはどこから話そうかな」