大嫌いなあなた


安浦がお茶を取りに行っている間に、私達は安浦の部屋へとお邪魔した。

「エロ本探そうよ!」

「ヤスは持ってねえぞ」

「何でよ!!」

「女は困ってねえって言ってた」

確かにそんな事言ってたような気もするような…

花ちゃんがベットの下を覗こうとすると、軽く笑いながら大吾も一緒になって覗いていた。

「とりあえず座ろうよ」

興奮気味の花ちゃんを落ち着かせて、テーブルの前へ座らせた。

「「「…………」」」

なんとも気まづい沈黙が訪れる。

過去に私たちの間にこんな沈黙あっただろうか、いや記憶が正しければなかった。